折角富山まで行くのだから、富山周辺にある行きたい所にもこの際行っときたい。
ということで、前々から行ってみたかった糸魚川のジオパークに行ってまいりました。
糸魚川ジオパークは24のジオサイトからなっているとのこと。
今回は車で行ける親不知・糸魚川-静岡構造線塩の道北部・小滝川ヒスイ峡ジオサイトを巡ることに。
■富山駅→道の駅・親不知ピアパーク(親不知ジオサイト)
富山駅近くのタイムズカー・レンタルで車を調達して、北陸道を東進。
地図を調達しようと流杉PAに入ったけれど、まさかトイレ・自販機しかないとは…。
お腹が空いたので、有磯海SAで朝食がてら休憩をとることに。
[富山ブラックラーメン]
ご当地!ということで食べたけれどこれで900円とは中々腹黒い(失礼
下り線SAからは魚津市街と日本海が見渡せる。
有磯海SAは恋人の聖地らしく、オブジェと鐘が置いてあった。
杉津PAといい、北陸道の恋人の聖地密度高くないですかね・・・?
そんなこんなでスタートから1時間半、漸く糸魚川に到着。
◆糸魚川ピアパーク
ずっと行ってみたかったジオパークを前に、ナン、はしゃぐ。
[Now preparing]
(買い過ぎたグッズを見て往時を偲ぶナン氏)
投岩と鬼ケリ岩。
思いっきり海の上にはみ出している高速道路を見て、断崖絶壁ぶりを実感する。
■糸魚川ピアパーク→大断層見学地
(糸魚川-静岡構造線塩の道北部ジオサイト)
(辿った道が反映されず、ナン激怒)
高速道路とは打って変わって急勾配・急カーブの連続となる国道8号線。
スノーシェッドの間にちょっとだけ見える旧道に心をときめかせるも、路上に車を止めて向かうわけにはいかないので泣く泣く通過。
姫川をわたる直前の狭路に肝を冷やしつつ南下。糸魚川を出て30分ほどで到着。
大断層見学地。実際に見たのはこれの反対側。
[余談]
駐車場のトイレの建物にこんなプレートが。
雪国であることを実感。
◆大断層見学地
いきなり水準点がお出迎え。
何気ない山間の風景も、プレートの境界と言われるとありがたいものに思えてくる不思議。
左(東側):北アメリカプレート、右(西側):ユーラシアプレート
こんな何気ない赤い岩も、マグマが冷えて固まってできたと言われたらそれっぽく思えるアレ。
(岩と案内板を合成してみた)
このジオサイトに限らず、ジオパークには至るところに説明板があって非常に勉強になる。
無勉強で行ってもある程度楽しめるのだから、ちゃんと勉強してから行くとさぞかし刺激的なんだろな…。
断層露頭に着いた。
断層露頭入口。左側の斜面で断層が見られるとのことだが…。
護岸されててよくわからん・・・。
ぬーん。
あっはい…。
肩透かしを食らいつつ、次の場所へ。
枕状溶岩が見られるとのことで行ってみると…
安全のためシェルターが取り付けられ、よくわからない感じに。
上側を見るとそれっぽい…?
来た道を戻って、再び断層露頭へ。
何か断層っぽい痕跡を見ることが出来ないかな…あれ…これは…?
両側で土の色が違うぞ!
上側がユーラシアプレート、下側が北アメリカプレートに当たる。
今思えば下側はただの破砕帯なのかもしれないが、それでも断層っぽいぞ!
徐々にテンションの上がったナン氏、はしゃぐ。
…いかん、油を売りすぎた。戻ろう。
この散歩道は途中、大糸線を跨ぐ。大糸線もジオサイトの一つとカウントされていて、
遊歩道にはこんなプレートが。
お?10分後に列車が来るようだ。撮り鉄と化したナン、はしゃぐ。
結果は・・・
撃沈。全体を撮れば良かったか。
・・・こんなことをしている場合ではない。次のスポットへ…。
■大断層見学地→高浪の池(小滝川ヒスイ峡ジオサイト)
大糸線と並走しつつ国道148号線をさらに南下、小滝駅横からは西進。
途中でこんな山が見えた。
明星山。ゴツゴツとしたフォルムで気に入ってる山。
県道から分かれ、林道区間(険道)に突入。
高浪の池到着直前、こんな風景が右手に広がった。
高浪の池×明星山
テンション爆上げで林道を進んでいったら…対向車2台。
後ろを見ながら100mも戻ったのはこれが初めてだ。
◆高浪の池
赤禿山の山崩れによって形成された高浪の池。秘境と言っても過言ではないんじゃないか。
(実際に携帯電話が圏外になってたしね)
時間をかけずに一周出来そうだったので、湖畔を歩いてみることに。
…(((°Д°)アレッ
サークル内サークル"京バ探検部"あるある:熊出没注意看板に出くわす
熊が出る、だと…?
(以下の画像、ナン氏が「くま~くま~ひょっこりひょうたん島~」と歌いながら撮っていたことを脳の片隅に入れてお楽しみください。)
「くま~くま~」と歌ってたら、目の前を褐色のにょろにょろした奴が通過。
…(((;°Д°)))ギョエー
即興熊除け歌の歌詞にヘビの文言が追加されたのは言うまでもない。
それにしても素晴らしい風景。
赤禿山をバックに。
高浪の池はひとまず離脱。続いて、小滝川ヒスイ峡へ。
移動中見えた明星山。このフォルムカッコいい。(2度目)
…ここでも前の車と出会ってしまってバック不可避に。
◆小滝川ヒスイ峡
工事のため展望台へは行けず。駐車場周辺だけ探索してみた。
遊歩道散策はまたの機会に譲る。
天然記念物である峡谷を保全するための護岸。どうも、石を年代別に並べているらしい。
明星山の裾を切り崩すかのように流れる小滝川。
こちらは上流側。
峡谷にはヒスイ原石がいくつもあるという。当然ながら、ここでのいかなる石の採取もNG。
綺麗な峡谷…。
それにしてもお腹が空いてきた。そろそろ糸魚川市内に戻ることとしよう…。
■小滝川ヒスイ峡→糸魚川駅→親不知ピアパーク
気になったものをいくつか。
①新装・糸魚川駅北口。
新幹線開通を控え、新たな駅舎が出来たよう。
②意識の高い出口名
南口:アルプス口! 北口:日本海口!
ちなみにアルプス口は9/14~。行った時は供用開始直前だった。
[余談]供用開始直前ということで…
「アルプス口(南口)→」の案内がない貴重な1枚。
それにしても立派な情報案内板…。
糸魚川から西にちょっと行った場所にあるコンビニで遅めの昼飯を調達した後、再び親不知ピアパークへ。目的は夕日だったけれど…あまり見えないぞ?
(親不知ピアパーク横の海岸にて。水切りしてるカップルの横で石を投げ、相手よりも跳ねさせた結果、相手方をドン引きさせる事案があった模様。)
夕日…展望台が2km先にあるだと?駐車場あるかわからんけど、一か八かで行ってみよう。
結果…
日が暮れる直前に到着。やったー!
ここで、親不知の名前の由来として言われている説をひとつ。
夫(平家で都落ちしたらしい)を追ってこの地を通った母と子(2歳)。その母がふところから子を落としてしまい、子は波にさらわれたという。
この時に詠まれた歌
親しらず 子はこの浦の 波枕 越路の磯の あわと消えゆく
が、この地を親不知と名付けたという。
この断崖絶壁ぶり。往時の往来の苦労が偲ばれる。
今となっては、とても綺麗な夕焼けが見られるスポット。
土木技術に感謝。(適当)ここから再び富山に戻り、糸魚川ジオパーク攻めは幕を閉じた。
今回訪問したジオサイトは3ヶ所(の一部)。残り21ヶ所の再訪を誓って。 [おわり;暫定]
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